割れ・箸置き・金直し
5,000円+税
割れ 1.5㎝
お預かり期間:2か月
半分に割れてしまった、赤地径さんの縁起もののひょうたんの箸置きをお預かりしました。絵付けで描かれた赤い紐に添うように、金継ぎのラインがキラリとかかって、ハレの日にもぴったりな華やかな仕上がりになりました。
はじめに断面を陶器用のヤスリで削り、できるだけ細く溝を作ることで、小さな箸置きに対して金継ぎが主張しすぎない、繊細なラインに仕上がります。麦漆で接着した後、固まるまで10日ほど待ち、溝をパテ状の錆漆で埋め、さらに乾かし数回くり返します。水研ぎの際は、九谷焼の絵付け部分(上絵付)に触れると絵付けが取れてしまうため、1㎜ほどの金継ぎのラインからはみ出ないよう、慎重に行います。仕上げには純金消粉を蒔き、九谷焼に合う上質な仕上がりになっています。